昨今では飲酒運転による事故が増えています。
警視庁によると、日本で発生した飲酒運転による事故は3864件です。(2015年)
そのうちの死亡事故はなんと201件だそうです。
まだまだ規制の甘かった10年前と比べると件数は半分ほどに減ったそうです。
しかし飲酒運転はけっしてしてはいけないことです。
一件でも許される行為ではありません。
また日本だけではなく世界でも飲酒運転による事故は発生しています。
飲酒運転が起きないようにするにはどうしたらいいか。
一つの手段として法律で厳しく罰則を与えるということがあげられます。
今回は日本以外の国は飲酒運転に対してどのような罰則を与えているのかご紹介します。
ちなみに 日本では
・5年以下の懲役又は100万円以下の罰金( 酒気帯び運転は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金)
・違反点数は35点、免許取り消し、欠格・ 停止期間3年となっています。
では世界各国の飲酒運転に違反はどうなのでしょうか!
禁酒セラピ- 読むだけで絶対やめられる /ロングセラ-ズ/アレン・カ-
【日本は飲酒運転に対して甘い!】 世界の飲酒運転の罰則は厳しい?
・ 飲酒運転とは
飲酒運転とは飲酒後に自動車などの車両を運転することです。
また鉄道車両・航空機・船舶などを操縦する際は呼び名が変わります。
飲酒運転ではなく飲酒操縦と呼ぶそうです。
飲酒をすると判断力の低下、集中力・認知能力の低下、運動機能の低下、理性・自制心の低下が起こります。
そのような状況で車を運転することは危険ですね。
だから飲酒運転に対して厳しい罰則が必要ということです。
歓送迎会、忘年会、新年会などお酒を飲む機会はたくさんあります。
飲むのはいいですが決して車を運転しないようにしましょう。
運転するならノンアルコールにしましょう!
・中国の飲酒運転に対する罰則
運転マナーの悪い印象のある中国ですが「道路交通安全法」 は次のようになっています。
酒気帯び運転には1~3か月の免許停止と200~ 500元の罰金
酒酔い運転には15日以下の拘留、6か月の免許停止処分、 罰金2000元が課せられます。
・韓国の飲酒運転に対する罰則
韓国といえばマッコリ、焼酎などお酒が大好きな国です。
最大で3年以下の懲役又は1000ウォン以下の罰金となっています。
そんな韓国では飲酒運転の習慣が抜けないようです。
英国の韓国人が多く住んでいるロンドン付近のキングストン市役所 と警察署は「次のような政策を行いました。
飲酒運転禁止」、「 携帯電話の電源を切ってください」 とハングルと英語を併記した2種類の警告板を市内300か所に設置。
それほど韓国人による飲酒運転での違反が危険視されているということです。
・フランスの飲酒運転に対する罰則
ワインが有名なフランス。
そんなフランスはアルコールテストの基準が少しゆるいです。
日本では0.3㎎/lで飲酒運転になりますがフランスでは0. 5㎎/ l未満のアルコール濃度だったら注意をされることなく運転できま す。
血中アルコール濃度が0.5~0.79g/ lの場合750ユーロ(約12万円)の罰金と減点3。
0.8㎎/以上の場合は2年の禁固刑・4500ユーロ( 約74万円)の罰金・6点の減点・最長3年の免停になります。
・ブルガリアの飲酒運転に対する罰則
じつはブルガリアは飲酒運転をすると「死刑」 といううわさが流れていました。
しかし実際は罰金もしくは3年以内の懲役が課せられます。
また飲酒運転による「死刑」が噂になったブルガリアですがEU加 盟国として、日本の「死刑制度廃止」を呼びかけています。
・デンマークの飲酒運転に対する罰則
デンマークは世界一飲酒運転に厳しいと言われています。
飲酒運転をしてしまうと免許取り消しはもちろん乗っている車が没収されます。
ちなみに没収された車はオークションにかけられ、その売り上げは国の財政にあてられるそうです。
たまったもんじゃないですがそれほど飲酒運転はしてはいけないということですね。
加えて罰金もあり最低でも一か月分の月給は没収されるようです。
このような厳しい取り組みのおかげで飲酒運転による死亡事故は4年間で55%も減少したそうです。
・ドイツの飲酒運転による罰則
ドイツも飲酒運転に対する罰則をこれまでより厳しくしたようです 。
飲酒運転(初犯)は500ユーロ(約8万2000円) となりこれまでの2倍だそうです。
「車でレストランに乗り付けてビールを一杯」 というビール大国ならではの習慣も消えそうですね。
・ノルウェーの飲酒運転に対する罰則
ノルウェーではアルコール血中濃度が0.2mg/ml以上で飲酒運転になります。
また回数によって罰則が違うようです。
初犯は重労働を伴う3週間の懲役。
その後5年以内に飲酒運転をした場合は生涯運転免許の取り消し。
初犯の罰則が甘いような気がしますね。
・オーストラリアの飲酒運転による罰則
オーストラリアはアルコール血中濃度が0.05mg/ml以上で飲酒運転になります。
罰則は
3か月の運転免許停止。
停止期間中の運転は罰金。
甘すぎと思うのは僕だけでしょうか、、
また驚きなことに基準値以下の飲酒は法律で認められているそうです。
・トルコの飲酒運転に対する罰則
トルコでは飲酒運転が見つかり次第罰金です。
これはどこの国とも同じですが、もう一つほかの国とは違う罰則があります。
まず警察の車に乗せて家から30km離れたところまで連れて行きます。
そしてそこに下車させ30km離れた家まであるいて帰宅さすようです。
タクシーや迎え呼んだら帰れるじゃないかと思うかもしれませんが、警察もそこまでバカではありません。
しっかり歩いて家に帰るかどうか監視するようです。
・シンガポールの飲酒運転に対する罰則
シンガポールでは飲酒運転が見つかり次第逮捕です。
また初犯は10~13万円の罰金・最高6か月の懲役。
2回目は90万円の罰金・1年間の懲役。
3回目は270万円の罰金・3年間の懲役。
世界の飲酒運転に対する罰則 まとめ
今回ご紹介した国以外にも、数年の重労働を伴う懲役が課せられる国など様々な厳しい罰則があります。
それほど飲酒運転は危険で決して許されることではないということです。
とくにデンマークの飲酒運転に対する罰則は日本も見習うべきなのではないかと思います。
日本も物品を没収できる法律があるみたいなので実現不可能ではないですね。
厳しいと思う方もいるかもしれませんが、事故が減るならこれくらいしたほうがいいと思います。
実際にデンマークでは0ではないものの確実に飲酒運転の発生件数は減っています。
国民全員が飲酒運転はダメだと認識することが大切です。
「まさか自分が」と思って飲酒運転をしてまうのでしょう。
「そんなに酔っていないから大丈夫かと思った」という発言も聞きますが絶対にダメです。
それで捕まらなかったからラッキーという問題でもありません。
飲酒運転で事故をすると、被害者、被害者の家族、自分、自分の家族の人生をめちゃくちゃにしてしまいます。
他人事ではありません。
次はあなたの身におこるかもしれません。
どんな理由であれあなたも決してお酒を飲んだ後、運転しないようにしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。